第72章 おまけ
秀吉「こら、信長様に寄りかかるな。
舞?……寝てる」
信長「では俺の褥に連れて行ってやろう」
秀吉「なりません。俺が部屋まで送ります!」
政宗「そう言っておいて、オオカミになるんだろう?」
慶次「秀吉…お前やっぱりそういう男だったのか」
秀吉「違うだろっ。慶次!わかってて遊んでんだろっ?」
慶次「そりゃあそうだ、秀吉を揶揄う絶好の機会だ」
家康「ったく、性格悪いやつばっかり。あとから薬と水を持って行きます。
部屋で何かしようと思わないでくださいね、秀吉さん」
秀吉「するかっ!」
三成「ということは家康様は舞様が薬を飲むまでお傍についておられるんですね?
ですがこの調子では朝まで目を覚まさないようにお見受けします。
朝までつきっきりで看病とは、たくさん舞様の寝顔を見られて羨ましいです」
家康「っ、そんな下心、ひとかけらもないんだけど」
光秀「おや?今、少し言葉につまったのはどうした?」
家康「何でもありません」
信長「…そろいもそろって、騒ぐな」
蘭丸「舞様はモテモテだね」
グルグル回る意識の中、閉じた瞼の裏にはあの人の姿……
舞は騒がしい安土勢の声を聞きながら思う。
(ああ、皆に囲まれて、大事にされて幸せだなぁ…)
(ありがとうって言いたいのに、もう眠い)
せめて胸の内でと感謝の言葉を述べて、舞は今度こそ眠りについた。
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舞様、本年はお世話になりました。
良いお年をお迎えください!<(_ _)>
飛香