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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第72章 おまけ



政宗「そのまま信長様の隣でひっくり返るなよ?」

信長「ひっくり返ったら俺の褥に運んでやる」

「ゔっ!?だ、大丈夫ですっ!あ、ほら、鐘の音が聞こえてきましたよ!」


舞の言葉に一同口を閉ざし、耳を傾ける。


ごーん


という音が、間隔をあけて聞こえてくる。


「鐘の音が違うね」

秀吉「ああ、寺がいくつかあるからな…」


鐘の音を聞きながら舞は渡されたお茶を飲んだ。

年末恒例の特番を片手間に見ながら、友達と電話したり、家族としょうもない話をしていた去年を思う。

突然戦国時代に飛ばされて戸惑ったけど……

個性がありすぎる面々に囲まれて鐘の音を聞いていると、寂しさはない。


(あまり寂しいと思わないのは皆のおかげだなぁ)


星の輝きに、鐘の音(ね)の違いに風情を感じ、楽しんでいられるのは一人じゃないせいだ。


「私も信長様に拾ってもらって良かったと思います。
 皆に出会えて良かったよ……皆、大好き」


『大好き』発言に皆が目を丸くした数秒後に、舞の身体はコテンと信長に寄りかかった。


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