第72章 おまけ
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慶次「舞、道場の掃除はここに居る奴らでどうにかするから、そこで訓練の見学でもしていろ。
朝から働き通しだろう?」
「え?だって新年を迎えるために、いつもはしないところも掃除しようかなと思って。
この槍や木刀を立てかけておくこれとか、普段あまり掃除しないでしょう?」
慶次「それは俺がやっておく」
「いいよ、慶次は槍の訓練で忙しいでしょう?
あ、そうそう。さっき厨で余っていた野菜を貰っておいたの。
慶次の部屋の前に置いておいたから、御殿に戻る時に似生のご飯用に持って行ってね」
話をしながら舞がテキパキと掃除していく。
慶次「ほんとにお姫さんらしくない女だな。
今度似生に会いに来てくれ。舞が来るとあいつはいつもの倍、ブーブー鳴いて喜ぶからなっ」
「ふふ、ありがとう!
今年はお世話になりました。
年が明けたら御殿に新年のあいさつにお邪魔するね」
慶次「おうよ!こちらこそ世話になったな。
正月は気ぃ使わなくていいから、手ぶらで来いよ」
「はいはい」