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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第4章 看病二日目 効果のない線引


(気のせい…だよね)


そう思わないと無理やり閉じた心の蓋が緩みそうだった。


「笑う門には福来るって言うじゃありませんか」

謙信「おまけによくしゃべる」


楽しそうに口の端を上げ、謙信様は上品な仕草で食事をしている。


「謙信様が話を振ったんじゃないですか!
 も、もう!黙って食べます」


(ご飯食べてるだけなのにカッコイイし!
 なんか、凄く悔しい)


涼し気に食事をする謙信様の隣で、ムスッっとした顔で麺をすする。

それを謙信様が時折目を細めて見ていた事に、私は全然気が付かなかった。



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