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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第70章 行商人



謙信「町に新しい産婆がきたなら、そろそろ『思う存分』愛してもいいか?」

「え…?」


(今までもしつこいぐらい、思う存分愛してくれてた…よね?)


夜着腰に下腹を撫でられた。
まさぐるようないやらしい撫で方に顔が熱くなる。


「ちょっと駄目ですよ、謙信様!」


手をぺしっと叩いて抗議しても、謙信様はやめずに甘く囁いた。


謙信「舞のここを俺の色に染めても良いかと言っている」


ドキンと心臓が跳ねた。


「あ……」


子供達の足音が近づいてきた。


(それって、それって……)


咄嗟に俯いて、ちらりと謙信様を見ると熱い眼差しが返ってきた。


謙信「舞はどう思っている?まだ………駄目か?」


二色の瞳が甘く誘いながら、断られる不安に揺れている。


(なんだか昔を思い出すな)


宿で謙信様が想いを打ち明けてくれて、私が返事をするまでの間、謙信様はずっとこんなふうに不安そうな目をしていた。

あの時のまんまの謙信様に胸がキュンと疼いた。

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