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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第68章 たとえ離れても…


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時の神に抗ってみせると誓った翌日、私は部屋にこもって針仕事をしていた。
昨夜は早めに休ませてもらった上に謙信様がずっと抱きしめてくれたので、心身とも癒され体調はとても良い。

気持ちが定まったせいか、昨日感じた恐怖は大分薄くなった。



畑の方からは信玄様と蘭丸君、信長様が作業をしている声がする。


信玄「信長、お前、結構器用なんだな」

信長「聞き捨てならないことを言うな?俺が不器用だとでも思っていたのか」

信玄「そういうわけじゃない。誉めているだろう」

信長「信玄に褒められたところでなんの得がある」

蘭丸「まあまあ、二人共喧嘩しないでください。
 舞様に聞こえると怒られちゃいますよ?」

信玄・信長「「……」」


「ふふ…」


窓を開けているから聞こえているけど知らないふりをする。

信玄様と信長様は過去に色々あったから時折他愛もないことでぶつかる。
どちらかというと信玄様の方が根が深かったけど、大人の余裕で割り切ったみたいで、最近は良好な関係になっている。

年上の信玄様が少しでも子供扱いをすると、今みたい信長様がつっかかることもある。

信玄様と一緒に居ると信長様が少しだけ幼く見えるのは、口が裂けても言えないけど。

とにかく過去に対立していた二人が畑仕事をしているなんて、私としてはとても嬉しいことだ。


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