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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第67章 里山での暮らし


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北海道旅行に行く前に謙信様は極寒の地が何故食の宝庫になっているのか、興味をひかれて色々調べていたのは知っていた。

驚いたのは、痩せた土地の改良方法、水のひき方、冬の過ごし方など具体的な方法まで勉強していて、里山の畑や生活にはその知識が惜しげもなく生かされた。

信玄様は沢田さんの元で畑仕事を手伝い、農作業に関して詳しくなっていて、害虫、寒さ・暑さ対策など、万全の状態で農作業をしている。


佐助「……一年目の畑とは思えないな」



初夏を迎えた里山の畑には成長途中の野菜類が風に吹かれて揺れていた。


「そうだね、それもこれも、謙信様と信玄様のおかげだよ」


知識があるからといって、畑仕事は一筋縄ではいかない。

失敗はあるし、現代のような便利な肥料や、道具があるわけじゃない。
数年かけてじっくりとやらなくてはいけない作業もある。

それでも謙信様と信玄様は失敗など当たり前といった顔で、どんどん工夫をこらしていく。

港町で寺子屋のような仕事をしながら、信長様や光秀さんも交代で畑仕事に携わり、慌ただしくも充実な日々を送った。


ーーそんなある日のこと


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