第66章 気づかいの理由は
「皆さん、先に食べていてください。
謙信様と佐助君に声をかけてきますね」
ご飯の上に早速おかずを乗せ始めていた光秀さんの手が止まった。
光秀「俺が行く。舞は休んでいろ」
「え、休んでと言われても朝から皆さんが甘やかしてくれるので全然疲れていませんが…?」
光秀「疲れているはずだ。いいから座っていろ」
「は、はぁ…。ありがとうございます」
私がお礼を言うと、光秀さんが袴の裾を翻し、外に出ていった。
(おかしいな。そんなに疲れてないんだけど…)
「??」
頭の上にはてなマークを浮かべてお茶を飲んでいると、すぐに謙信様達がやってきて朝食の時間になった。