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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第62章 里山に住まう


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――

信長様が使う予定のお部屋掃除が終わり、次に隣の光秀さんのお部屋にお邪魔する。

佐助君が梁の上を拭いてくれた折に落ちた埃を、はたきをかけ、箒で掃き、最後に床を拭いて綺麗にしていく。


「いたっ!」


バックしながら拭いていたところ、足の裏に何かが刺さった。


「どうしよう。怪我しちゃったかな」


謙信様は私が傷つくのを酷く嫌がる。

小屋で脛を打ち付けた次の日、青たんができただけで大騒ぎだった。

急いで足袋を脱ぐと土踏まずの辺りにポツンと血が滲んでいた。

見ると床材の一部が傷んで、棘のようにツンと上を向いていた。


「やっちゃった。謙信様に気付かれないようにしないと…」


帯の下にいつも忍ばせている絆創膏を取り出す。


(消毒、必要かな)


もう一度傷を確認しようと顔を近づけると、すっと影ができた。


(?)


誰だろう?と顔をあげると


光秀さんが立っていた。


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