第61章 姫の想い人(R-15)
「ふぁ…」
目を合わせながら舐めるなんて謙信様のエッチ!と叫びたいのに、久しぶりに与えられる刺激に身体が昂っていく。
(もっと…触って欲しい)
口では絶対言いたくないけど、触って欲しいのは事実。
褪せた髪に指を潜らせ、胸を少しだけ謙信様の方につき出した。
ここにはシャンプーもリンスもないのに、嫌みなくらいサラサラの髪だ。
謙信様はリップ音を立てて離れると、もう片方の胸に顔を近づけた。
「あぁっ」
放っておかれていたせいか、より刺激を感じた。
乳輪が見えなくなるくらい口に含まれ、ヌルヌルとした舌の感触に見悶えした。
「はっ…ぁ、謙信様ぁ」
髪に潜らせていた指を引き抜き、頭を撫で、背中を撫でる。
そうやって快感を逃そうとするも、全然効果はなく、下腹が熱くなっていく。
「謙信様、駄目です。もう、ここまでにっ」
そう言っている割に『もっと』というふうに胸元にある頭を何度も撫でた。
謙信「まだ足りない……もっとだ」
「ん!」