第61章 姫の想い人(R-15)
再開された熱い口づけを受け止めているうちに、着物の袷は緩められ、日の下に胸を露わにされていた。
謙信様「舞が足りぬ。触れさせろ」
切なげな顔で言われると口から出そうだった文句は引っ込んだ。
(恥ずかしい)
外で肌を晒すなんて恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
飛んでいる鳥の声、秋の虫の声にさえ羞恥を感じ、そこかしこに佇んでいる樹木にさえ目があるような気がしてくる。
それに離れているとはいえ、誰かに見られてしまわないか、聞かれてしまわないか心配だ。
(駄目…)
深い口づけで抗議ができず、胸に伸びている手を押さえた。
でもやっぱり謙信様はやめてくれない。
謙信「触れさせろ。舞に触れないと死んでしまう。いいのか?」
「そ、そんなことあるわけないじゃないですか!あ……」
口づけをやめた謙信様の顔の位置がすっと下がった。
鎖骨に髪の毛があたり、くすぐったい。
柔らかい感触を確かめるように胸をずっと揉まれていた。
乳首が敏感に尖り、ジンジンする。
謙信「抵抗している割にここは舐めて欲しそうに尖っているぞ?」
胸元に生暖かい吐息がかかった。
ツツ…
「…ぁ」
胸のラインに沿って謙信様の舌が滑る。
主張している頂点に辿り着くと、ぺろりとひと舐めして口に含んだ。
「んっ」
ゾクゾクとした快感にたまらなくなって、謙信様の頭を抱きしめた。
(どうしよう…外なのに、きもち、い、い……)
外は恥ずかしいからと抵抗していたはずなのに、気が付けば快感に流されてしまっている。
早くやめてもらって小屋に帰ろう、なんて思っていた自分はどこかへ行ってしまった。
首を傾けて舌で愛撫している謙信様と目があった。
ふっと目元を和らげると、見せつけるように口を開き、舌を出した。
舌で押された乳首が、乳房に埋もれ、舌が離れるとピンと元に戻る。
唾液で濡れ、いやらしく光っている。
謙信様の顎や首筋のライン、こぼれる金髪がとても綺麗で目が離せない。