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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第58章 時の神


「ん…」


ゾクゾクとした快感に、力が抜けた。

そこだけ肌が熱い。

寄りかかった私をなんなく支え、謙信様が呟いた。


謙信「舞は俺のものだ」

「…はい」


現代で暮らしていた時、謙信様はキスマークをつけようとしなかった。
子供達に追及されたら私が困るだろうという理由で。

でも今はためらいなく目立つ場所に所有痕を残した。
皆に見られたら恥ずかしいけど怒る気にはならなかった。


(不安にさせちゃったんだ。私がフラフラしているように見えたのかな)


「謙信様、不安にさせて申し訳ありません」


頭を硬い胸に預け、背中に腕を回すと張りつめた雰囲気がやっと緩んだ。


謙信「どこにも…誰のところにも行くな。
 舞の居る場所は俺の隣だ」

「ふふ、はい!今夜は、久しぶりに隣で寝てくださいね?」

謙信「もちろんだ」


前髪をどけられ、おでこに優しい口づけが降ってきた。


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