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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第3章 看病一日目 可愛いは褒め言葉


(無駄に傷つけたか)


別に姫らしくしろと言ったつもりはない。無理をして怪我をして欲しくないだけだ。

詫びのつもりで頭を撫でてやる。


謙信「ネズミだろうが虫だろうが、お前が怖いと思うモノが出たら俺を呼べ。
 ここにいる間、俺はお前を守る責任がある。傷ひとつ負わせない」

「えっ?」


ポカンとした顔があまりにも間抜けていて、笑いそうになった。
それを見られるのが癪で、席に戻り食事を続けた。

佐助が重箱の料理に気が付き、舞が躊躇いがちに説明している。


「昨夜信長様や秀吉さんが急に出かけたとかで厨にご飯が残っていたの。
 私がここで朝餉を作るよりすぐに食べられて良いかなと思って貰ってきたんだけど…」

謙信「……」


この女は本当に馬鹿正直だ。

昨夜信長と豊臣が出かけた?
俺の前でそれを話せば城が危なくなるとは考えないのだろうか。

城攻めの好機をわざわざ教えるとは愚かにもほどがある。


己の愚かさに気づかず佐助に笑いかけている顔を見ていると、無性に怒りを掻き立てられた。


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