• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第57章 双子


光秀「上杉殿」


気配もなく唐突に声を掛けられ、謙信は走りながら後方を見た。


(俺に気どられずについてくるとは…)


感心したが光秀の様子がおかしいことに気づく。


光秀「残念ながら俺はあそこまで全速力で駆けられない。ここから援護射撃する」


走っている光秀の肩が大きく揺れ異常な発汗がみられた。
傷は塞がったが、全快していなかったのだろう。


光秀「ただしこの距離ではあの巨体に致命傷は与えられない。
 手負いの獣がどうなるか、貴殿ならおわかりのはず。

 急ぎ駆けつけ、とどめを刺せ」


慇懃無礼な態度を捨て、本来の口調が顕わになった。


謙信「誰にものを言っている?」


謙信は一笑し、だが速度を増して駆けていった。


/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp