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新宿三者の可愛がられ妹

第7章 7章 初めてのオムライス


あの事件があった後、私は携帯電話をお兄ちゃんからもらった。
なんでも、これから外へ出かける時は、これをもっていくようにとのことだった。

「お兄ちゃん、これ…」
ストラップには、摩天楼の名前が入ったオオカミのストラップと迷子札?がついてて、そこにはお兄ちゃんの名前と連絡先が書いてあった。

「お守りと思ってください。」
そう一言いうと、お兄ちゃんは私の荷物をまとめてくれて。
一二三さんの迎えが来る10分前に点滴を外してくれた。

「瑠璃さん、こんばんわ!」
時間になってきたのは、一二三さんで。
いつも通りスーツを着ていた。

「こんばんわ!」
そういって挨拶すると、ニッコリしながら頭をなでてくれた。

「私になれてくれたの?」
そう聞くと、まだ体は震えるけど撫でたいから撫でたといってくれた。

そうして、独歩君の待つ一二三さんのマンション(なんでもルームシェアしているらしい)に向かった。

マンションにつくと独歩君はまだ帰宅していないらしく、二人で話しながら待っていた。
「先生って、とてもやさしいでしょ。」
そう聞かれると、私はなんだか自分をほめられた時くらいうれしくて、誇らしげにうん!と答えた。

「お兄ちゃんは、とっても優秀だしね?ナースのみんなからも人気だし、患者さんからも人気なんだよ!」
クッションを抱きながらきゃいきゃいと答える私に、一二三さんはとても微笑ましそうだった。

「じゃあ、あんまり困らせないようにしないとね?
こないだみたいなお転婆はもうだめだよ?」
そういわれると、私は少し恥ずかしそうにはーいと返事した。

「一二三ただいま…疲れた。」
そういって、玄関の開く音がすると、独歩君が帰宅していた。
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