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ヌナと13人のナイト【SVT】

第3章 香港大会


「さすが、ジス。」

「やっと一勝。ユジョンにようやく追いついた感じだ。」

「相変わらず、謙虚なジス先生(笑)」

「美鈴(メイリン)茶化すなよ。」

二人は興奮冷めやらぬ感じで話して泊っているホテルに向かった。

今回の大会は、香港の大企業英皇公司が主催で、参加者が宿泊すホテルも全て主催者用意しており、普段泊れるようなところではないホテルだった。

「ここのホテル、三ツ星のホテルだよね。さすが、英皇公司!ここも系列のホテルだし。」

「美鈴(メイリン)、めっちゃキラキラした目で眺めてるな(笑)」

「そりゃそうよ、一生に一度泊れるかってホテルよ。」

「確かになあ。」

「ジス、フロントでカードキーもらわないと。」

「そうだな。」

ホテルの支配人らしき人が二人に声をかける。

「橘 美鈴様と、キム・ジス様ですか?」

二人:「はい。そうですが。」
美鈴(メイリン):「何でしょうか?」
支配人:「私、当ホテルの支配人の謝 思远(ツェー・スーユアン)と申します。お二人をお連れするようにある方より賜っております。」

二人は顔を見合わせる。

ジス:「誰です?」

支配人:「コンベンションセンター近くで助けていただいた方と申せば、ご理解いただけますか?」

美鈴(メイリン):「あの時の女性の方ですか?」

支配人:「きちんとお礼をできなかったと賜っております。」
「ご案内いたします。お部屋の方までお願いできますか?」

断ることもなかったので、二人は支配人の後について部屋に向かった。

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