第3章 香港大会
今日は通っているテコンドー教室のメンバーと香港大会に参加する。
久しぶりに来た香港にテンションが上がる美鈴。
「美鈴(メイリン)、はじけすぎてケガするなよ(笑)」
「ジスヤー、また呼び捨てに・・・。一応、あんたより私は年上なんだけど。」
ジスは、テコンドー教室の先生。家が隣同士で一つ下で編入した高校も大学も一緒で腐れ縁
「美鈴ヌナ~ぁ(笑)」
「あんたに言った私が間違っていた。」
「わかればよろしい(笑)」
ふざけながら、大会の会場であるコンベンションセンター近くを散策していた。
「離しなさい!!」
二人の耳にも届くほどの声で争う声が聞こえてきた。
周りの人たちも何事かと遠目で見ていた。
「なんかやばくない?」
「美鈴(メイリン)、騒ぎ起こすなよ。と言っても無理か。」
「助けないわけないよね??」
二人は会話しながら距離を縮め、黒服の男たちを取り押さえた。
あっという間の出来事に歓声が起こる。
誰かが通報してたのか、警察が来て黒服の男たちを連れ去った。
取り押さえただけだったのでその場で事情を聴かれ、解放され襲われていた女性に連絡先を告げその場を後に大会の会場に向かった。
大会は前回大会の優勝者ユジョンとジスの一騎打ちで今回はジスが優勝をした。
美鈴(メイリン)は、演武部門で優勝で最後の大会に栄誉を飾った。