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ヌナと13人のナイト【SVT】

第10章 思わぬ誤算


その頃、美鈴とノアはレコーディングスタジオ内で待機していた。

ノア:「ソンジュオンニから連絡あった?」

美鈴:「鈴美姐さんに連絡入れたから、マネージャーさんにも連絡入るからもう少し待とう。」

ノア:「動くなら早い方が良くない。」

ノアが焦るのもわかる。もしも音源が発表前に出まわったら、尊顔は図りしきれない。
だが、証拠を掴むには音源を盗みネット上に出したところを押さえてその瞬間なら出所を突き止める為のシステムをギヨンの知識と美鈴の経験から考え、スタジオのシステムやSEVENTEEN、スタッフ、関係者の全てのスマホやパソコンに入れた。

出来うることは全てした上で、ソンジュの連絡を待った。

ギヨン:「鈴ヌナ、あっ。すみません、課長。」

美鈴:「大丈夫よ、ここの関係者は以前から知ってるし、もう公表したから呼び方には気にしなくていいよ。それよりどうした?何か見つけた?」

ギヨン:「海外のサーバーを経由してアクセスする者をすべて監視していたところ、経由先が余りに多いのを3つに絞りました。ベクヒョンとハヌルにも伝え、ハヌルから社長に伝言してもらってます。ミヌ、ジョンウ、ミンジュンにはイ・ハウンを見張らせています。彼女一人でできるものではないと考え、後ろについているものを探ってます。」

ノア:「ギヨンって、凄い!」

ギヨンからの報告を受けている中、美鈴のスマホが鳴る。

美鈴:「もしもし・・・。」
画面には知らない番号が表示されている。

イ・ハウン:「返事はハイだけで、聞いてもらえる❓」

美鈴:「事の次第によるけど?」

イ・ハウン:「そうよね。いきなりかけてきて虫が良すぎるはね。時間がないから簡潔に説明する。」

イ・ハウン:「音源を狙われてると思ってるだろけど、それよりももっとヤバいことになってる。そもそも、音源が出ないようにしようとしている者がいる。スタジオにはSEVENTEENの音楽を作るための人が揃っているわよね?」

美鈴:「そうね。」

イ・ハウン:「スタジオ内を警備できる人間は何人いる?」

美鈴:「どういう事?何か仕掛けられたってこと?」

イ・ハウン:「流石にSPやるであるわね。建物内にあるとしか言えない。私も狙われている。彼らを裏切ったから。」

美鈴:「あなたに危険が及ぶ前に、私の部下が警護に入るから無謀な行動には出ないでね。」

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