第10章 思わぬ誤算
鈴美たちが衣装が盗まれたと思っている中、イ・ハウンは別の行動を起こしていた。
スタッフ①:「お話し中すみません。衣装を乗せた車が戻り衣装ケースを運んでおります。」
鈴美たちは急いで倉庫へ向かった。
ソンス:「車が戻って来るには早くないか?」
宇航:「確かに。渋滞にはまって遅くなったに過ぎない感じだが。」
SP:「発信機の表示はここを表示していないので、衣装ケースには何も入ってないと思われますが・・・。」
発信機の表示する場所はソンスたちがいる会社を表示していなかった。
スタッフが倉庫の扉を開けたまま、ソンスたちを待っていた。
スタッフ:「社長、今ケースを開けたのですが・・・。何もなくなっていないようです。」
ソンジュ:「何もなくなってないの?」
鈴美:「発信機は違うところを指しているのに、誰かに外された?」
ソンジュ:「発信機の存在を知っているのはSPと私達だけ。どうして?」
宇航:「発信機がさすところには誰が向かっている?」
SP:「ジスさんが向かっています。先程、近くまで来ていると連絡がありました。」
ジスからの連絡を待つ中、衣装ケースの中を確認していた。
ソンジュ:「なくなっているものはない?」
スタッフ:「はい。今の所、ないです。入れた時と同じ状態で。」
全てを確認していく中、ジスからの連絡が入る。
宇航:「ジス、発信機は見つかったか?」
ジスは発信機の指す場所に向かい、その建物内で発信機のGPSを拾うアプリで探していた。
発信機は地下の駐車場で見つかった。
あまりにも簡単に見つかったので、ジスは不思議に思い付近を調べていく。
シヌ:「ジス先輩、ここに止まっているワゴン車、衣装ケースを乗せていた車種と一緒じゃないですか?」
ジョンウ:「ジス先輩、防犯カメラはこの位置は映らないので付近に止めてある車の車載カメラがあればいいんですが。」
辺りを探していたミンジュンが戻ってきた。
ミンジュン:「ジス先輩、ここのビルはオフィスと居住区が
一緒に入ってます。防犯カメラでこのワゴン車の近くに停車していた車を見つけたので持ち主に確認してます。」
ジスはここまでの話を宇航に伝えた。