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【進撃】たくさん話をしよう。

第3章 名前はね…。


お兄さんの案内でなんとかお兄さんの家に着いたが、歩くたびにお兄さんの重さがどんどんましている。
これは重症じゃないか?

急いで家にあったベッドにお兄さんを横にして、消毒や包帯がないか探し、お兄さんの手当てをする。

だが、医者でない自分では消毒して包帯を巻くだけになってしまった。

家の中を勝手に探った事は後で謝ろう。

お兄さんはいつの間にか眠っていたので、聞きたい事も聞けなかった。
優浬も思いの外疲れていた様で、いつの間にか床に座り、ベッドに頭を乗せる状態で眠っていた。


*************************


「おい、おい。いつまで寝てる気だ。さっさと起きろ。」

《ん~………、あれ?……おはよーございます…。》

「チッ、何言ってるかわかんねーよ。」


寝起きでボーッとしている頭で挨拶をするが、何故か舌打ちが返って来た。

優浬は呑気に夢じゃなかったんだ…、と思うだけで再び眠りに付こうとベッドに顔を押し付けた。
が、お兄さんのチョップによって起こされた。


「おい、寝るんじゃねぇ。」

《…………わかんないなぁ。》


相変わらず言葉が通じない事に項垂れるが、昨日は寝てしまって聞けなかった事があったと思い出した。
何故怪我をしているのか、此処は何処なのか、何語を喋っているのか、お腹は大丈夫なのか、などなど…。

しかし言葉が通じないならそれすら教えて貰えないじゃないか。
優浬は再び項垂れた。
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