第10章 許してね、
「おい、おいユリ。」
「すみま、せん。考え、する、ました。」
「…………そうか。」
声を掛けられビクリと肩が震えた。
あぁもう何リヴァイさんを待たせてるんだ。
早く答えないと!!
「飯。」
《え?》
「腹減った、飯にするぞ。さっさと動け。」
「は、はい!」
リヴァイさんはギロリと私を睨みつけ働くよう急かす。
リヴァイの迫力に押され、優浬はパタパタと部屋を出て行った。
「…………ハァ。」
椅子の背もたれにもたれかかり、リヴァイは大きくため息を漏らした。
「……………………………ビビってんじゃねーよ。」
優浬の深刻な表情と震えた肩を思い出し、瞼を閉じた。
それは一体どちらになのか。
END