第6章 目的 2 ❇︎ 【煉獄】
私は引いた。
ドン引きとかじゃなく、血の気が。
バサッと音がしたからどうしたのかと思って見てみたら、裸の煉獄さんが目の前にいて。
もう上向きになってるソレをみたら、私の身体から血がサーっと撤退していくのを感じた。
私は無意識に四つん這いになり、彼から逃げようと思った。
だって無理だもん。突貫工事される気はない。
するとガシッと腰を掴まれてぐいっと引き寄せられる。
恐る恐る彼を見てみると、ニコッと眩しい笑顔を見せて
「この体位が好みなのか?」
と聞いてくる。
私はぶんぶんと首を振る。
「無理です、入る気がしません。」
「褒め言葉として受け止めよう。しかし、人体とは不思議なもので、これくらいは入るんだ。
なんせ母となれば赤ちゃんが出てくるんだからな。」
次元が違うポジティブさ。
構わず彼はソレを私の蜜口に擦り付ける。
口ではそんなことを言っているが、ソコは十分に期待をしてしまっていて、ひくついているのを感じた。
「さぁ、息を吐いて。」
指示通りふぅ…と息を吐く。
それに合わせて立派なモノがググッと入ってきているのがわかる。
何度か呼吸が乱れそうになるが、頑張って息をする。
「あ゛ぁ・・・」
圧迫感が私を襲う。
「大丈夫。息を吸って。呼吸は忘れちゃいけない。」
その声かけに息を吸うことを思い出し、また呼吸を再開する。
馴染んだ頃まで待ってくれて、その時に優しさを実感した。
初めはゆっくりと.…そして段々と激しくなる律動。
ここがどこで、部屋も明るくて恥ずかしいなんてことは頭にはもう無くて。
ただただ、煉獄さんを求めて私のナカがうねるだけだった。
「あっ、は…れ、んご…「杏寿郎、と、呼べと」
「杏寿…郎、さっ」
「くっ、奏のナカ、すごいな。」
私の嬌声と肌の打ち合う音、グチュっという水音が部屋に響く。
また煉獄さんの動きが速まり、私も彼も限界が近いのを悟る。
「ん、んぁ!も、だめ…」
「あぁ、俺も…イク…」
「あぁあ———・・」
「くっ、ふ・・・・」
2人で達し、くたっと倒れ込んだ。