第6章 目的 2 ❇︎ 【煉獄】
「お待たせしました。」
「おかえり。さあ、話をしよう。」
「ここに座って。」
煉獄さんがトントンとベッドに誘導する。
指示された場所に座ると、煉獄さんは私の頬に手を添えた。
「さて。今回の俺の務まりはいかがだったかな?」
首を傾げる煉獄さん。不満があるはずもない。
「十分すぎるくらいです。本当にありがとうございました。」
「三万分働けたかな?」
「もちろん!少なすぎて申し訳ないくらい。」
「そうか。それ以上だったってことか?」
「はい!」
煉獄さんはにっこり笑った。
「それは良かった。それじゃ、俺からの依頼をお願いしよう。」
「俺の恋人役を務めてくれないか?」
「え?煉獄さんも…集まりが?」
「いや、その依頼は今から明日まで。報酬は3万。
俺の場合は、恋人役の中に体の関係も含む。しかし、それで3万円は可哀想だ。」
「だが俺の働きは3万円以上だった。そして君の報酬では割りに合っていない。
…ということは、オプションとして払ってもらおう。」
そう言って、煉獄さんは私のことを押し倒し、覆い被さってきた。
「身体でね」