第6章 目的 2 ❇︎ 【煉獄】
ふっ。
彼女は完全に俺に意識を向けている。
狙い通り。
しかし、彼女の精神力には感服だ。
あれだけ俺からの誘いに抗うとは。
朝の様子といい、エレベーターでの表情から見るに、彼女の身体は相当堪えているだろう。
ここまできたら、きっともうすぐ堕ちる。
その後は君を夢中にさせれるように頑張るのみだな。
まさか俺まで彼女に翻弄されるとは思ってもなかった。
ちょっと味見して終わろうと思っていたのに
今となっては欲しくて堪らない。
我慢してるのは彼女か俺か。
はは、面白い。
さぁ、楽しませてもらおうか。