第6章 目的 2 ❇︎ 【煉獄】
どうしよう…
まだ1日しか一緒にいないのに、煉獄さんなら…と思っている自分がいる。
だめだめ、そんな軽い女じゃないでしょ!
自我を呼び起こしながら、なんとかこの状態を回避しようと考える。
あっ!
「あ、あのっ!」
「ん?お誘いか?」
「ト、トイレに行きたいんですけど!」
「む?」
「御手洗いに行かせてください!!」
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この状況になって尚、トイレに行きたいと逃げるか。
なかなかに追いがいがあるな。
俺は彼女を解放して、トイレに行かせてやる。
だが、確かに彼女は感じていた。
それに濡れていたから全くもってその気が無いわけでは無さそうだ。
もう少しその気にさせておこうか。