第5章 目的 【煉獄】
ふー。
俺は楽しんでいる。
最初は暇潰しのつもりでこの話に乗った。
親戚の集まりに彼氏のフリしてきて欲しいと…
どんな難ありの女が来るかと思っていた。
…たが、その予想は大きく外れた。
意外にも、何故彼氏ができないのか分からないような女性が来てしまったからだ。
それに、どうしても体の関係は持ちたくない様子。
あのようなアプリで珍しいタイプの人間だ。
今までは会えばすぐにホテルに行こうとする女ばかりだった。
そんな女はこちらから願い下げだ。
俺は相手をどう堕とすかを楽しんでいるからだ。
しかし、彼女に何度か仕掛けているが…
なかなか掛からぬもんだな。
彼女は魅力ある女性だと思う。
顔もスタイルも俺好み。
胸もF〜G…あるかないか?
性格だって裏表もなさそうだ。
人を気遣いすぎるのが…難点か?
優しい性格に漬け込めば。
正直、俺は彼女をモノにしたい。
体目的ではないが、欲望が赴けばそれに従うのみ。
しかし、警戒をしているのか
本当に鈍いのか…。
まぁいい。どちらにしても、明日までには堕としてみせる。