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あなたの…【鬼滅の刃】 短〜中編

第5章 目的  【煉獄】



実家の前、2人並んで立つ。

「いいですか?お願いしますね!」

「あぁ。任せてくれ。」

ここまでで意外にも打ち解けられてはいると思う。
あとは適当に話を流すだけ!
よし!


「た、ただいまー。」

玄関を開け、声をかける。
するとパタパタと足音がする。


「おかえり!…まぁ。」

「初めまして。
奏さんとお付き合いさせていただいています
煉獄杏寿郎と申します。」

キラキラと眩しい笑顔を見せる煉獄に釘付けの母。

「お母さん?ちょっと、おーい。」

お母さんの目の前で手を振ると、ようやく意識が戻ってきた。

「あ、あら…やだ。
さ、お疲れでしょう?上がってください。」

「ありがとうございます。お邪魔します。」

そう言って綺麗な革靴を脱ぎ、私の実家に上がっていく。
なんとも不思議な感じ。


煉獄さんは父や親戚にも丁寧に挨拶して、すっかり馴染んでいる。
お父さん達ににお酌をしたり、逆にお酌してもらったり。
とても初めてきたとは思えない。

「ちょっと、あんないい男、どこで知り合ったのよ?」
お母さんが肘で小突く。

「そうよ、奏ちゃん彼氏とかいらないんじゃなかったの?」

おばさんも興味津々だ。

「いや、色々あったのよ。」

本当に、いろいろあってこうなっているんだから。
すると、2階から里美が降りてきた。

「あー、やっと2人とも寝たぁ。」

「ただいま、お姉ちゃん。」

「奏ー!おかえりぃ!」

奏を見るなり抱きしめ頭を撫でる里美。
すると、頭の中てっぺん辺りをスンスンと嗅ぐ。

「ちょ、何してるの?やめてよー!」

「…知らない匂いする!男物の匂い!」


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