第5章 目的 【煉獄】
明日見つかったとして、
1週間後私の実家に行ってください。
って、そんなの重い女じゃない⁉︎
結婚させる気満々みたいな。
引く…こんなの、引くでしょ絶対。
友達…にフリしてもらう?
いや、楽しい友達の仲で彼氏のフリとか、うまく行かないし
酔ったおじさんとかに絡まれたら可哀想だ。
…何より気まずい!!
どうしようかと考えた時、以前テレビで見た便利屋のことを思い出した。
それは結婚式だったけれど、
離婚してしまった父親の代わりに出席してくれるとかそういうやつ。
彼氏のフリもあるのでは?
私は縋る思いで検索し、サイトを覗いた。
「…う。高い…」
数時間で満単位のお支払い。
私が言われたのは2泊3日。
「無理だぁ…」
流石に咄嗟についた嘘にこんなに出せない。
これからたくさん旅行だってしたいのに…。
「…どうしよう。」
私は一番仲のいい女友達に電話をかけた。
『もしもし?』
「あ、今大丈夫?実はさ…」
困り果てた
私はことの全てを話した。