第2章 鳥籠の鳥 ❇︎ 【煉獄】
私はストーカーからの手紙などが頻繁になってきて怖くなった。
煉獄さんに連絡すると、定時で上がってすぐにきてくれるって言ってくれて…。
顔を見るなりホッとして涙が出てしまった。
優しく抱きしめて、大丈夫と言ってくれる煉獄さんの声は、私に何より安心をくれた。
煉獄さんの温もりを感じたい。
私には貴方がいると感じさせて欲しい。
思わず、煉獄さんに私からキスをした。
本当はもっと情熱的に溺れたいけれど、恥ずかしいから軽く…。
んぅ⁉︎
そう思っていたら、煉獄さんからのキスが来た。
何度も何度も…次第にぬるっとした温かな舌の感触。
躊躇ってる暇もなく容赦なくねじ込まれてきた。
あぁ、気持ちいい。
蕩けてしまいそう。
でも、やっぱり変な気分になっちゃう…
アレ、私が買っておけば良かった…
煉獄さん持ってないよね?
…でも、この気持ちよさ…
いいや。なるようになって。
何より煉獄さんを感じたい。
私は正直、処女ではない。
過去の彼と2回くらい経験がある。
でも、全然気持ちよくなかった。
私はセックスで感じることができない不感症かと思っていた。
でも、今の自分はどうだろう…。
煉獄さんに触れられる部分はピクピクと疼き、熱い吐息をかけられれば媚薬のように火照る。
私の大事なところに手を伸ばされ、舐められるなんて思ってもいなかったから…
私には何も考えている余裕なんて無くなった。
じんじんと熱が上がってきて…自分が自分でなくなってしまいそう。
煉獄さんが我慢できないという顔をしているのが、更に自分の中の欲が呼び起こされる。
自分の声かと思うほど、甘くていやらしい嬌声が出てくる。
「貴方が欲しい」
そう言うと、彼の大きくて硬くなったのが、蜜口に擦り付けられる。
もう…早く挿れてほしい…。
それを訴えれば優しい彼は願いを叶えてくれて…。
鈍い圧迫感が襲いくる。
あぁ…
すごい…
「ちなみに聞くが初めてか?」
これは…何が正解?
でも、嘘をついても…
私が正直に今までの経験を話すと
煉獄さんの機嫌が…少し悪くなったかも。
いきなり腰を打ちつけてくる。
でも、それさえも気持ちいい…
煉獄さんへの答え、間違えたみたい。
彼はスラックスから何かを取り出す。
それは小さなアドマイザー。
シュッ
いい香り…
え、この香り…
知ってる…