第20章 可愛いあなた 【不死川】❇︎
指はゆっくり、ナカを解すという言葉がピッタリな動きをする。
私の体には痛みなんて一つもない。
「そろそろ大丈夫かァ?」
クプ…と抜かれた不死川さんの指は水分が纏われていて、それがヌラヌラと光っていた。
いつの間にか2本も入っていたみたいで、中指と薬指が濡れていた。
「はぁ、ん…ちょっと…怖いです。」
私がそう告げると不死川さんはニコッと微笑んだ。
「大丈夫だ、優しくする。辛かったらすぐに言え。」
コク…と私が頷くと、不死川さんの勢いよく反り勃ったも中心が、クチ…と充てがわれる。
私の体に…入るのだろうか。
「挿れるぞ…」
ググッと圧迫感を伴わせた快感が、全身を駆け巡る。
「あ…あ…あぁ…」
「奏、深呼吸しろォ。息は止めんなァ…」
言われた通り大きく息をする。
ギチギチと鳴る自分の体の音を聞きながら、不死川さんと一つになる感覚を味わった。
不死川さんは私の頭を撫でたり、口付けをしたり、体に痛みを感じないように気遣ってくれていた。
その甲斐あって、全部を受け止める。
「くっ…」
不死川さんの苦しそうな声が聞こえた。
「どこか…痛い…?」
「はっ、痛くねェ。お前のナカが…良くて、動いてねえのに、どうにかなりそうだァ。」
余裕のなさそうな顔を見せる不死川さんに、私の胸はキュンと高鳴る。
それに伴って私の下腹部もキュンとしたのが分かった。
「ばっ、おいっ…!!」
あ、このキュンってすると、不死川さんにも伝わるんだ…。
このちょっと焦った感じがまた可愛い…。