第17章 レッツ ポッキー!
「ふ、大人をあんまり揶揄わない様に。」
そう言って離れていく煉獄。
奏の脈は早く顔も熱く…
「ひゃい…」
そう返事をしたのを最後にガクッと気を失った。
「よもや!!」
煉獄はギョッとし、保健室に連れていかなくては!
と振り返ると
「やーだー、煉獄先生やーらしー。」
「俺もそこまでやってねぇからなァ。」
ドアの外には冨岡、不死川、宇髄…
奏にポッキーゲームを迫った面々が揃っていた。
皆、煉獄の呼び出しが気になって覗いていたのだ。
「何!!ちょ、ちょっと分からせてみようと思っただけだ…!!」
皆に責められてアタフタする煉獄。
「あらあら。気絶させるなんて酷いですねぇ。」
炭治郎達も奏を横抱きにする煉獄を白い目で見ている。
「少年たちもそんな目で見ないでくれ!」
煉獄は少し泣きそうになりながら、逃げる様に奏を保健室へと運んで行った。