第16章 trick or treat ❇︎【宇髄】
「すげ…、もう準備良かったか。」
ニッと笑うと、長い中指で秘部の分け目を水音を立てながら擦りつける。
私はそれだけでチカチカと目元が瞬いた。
「おいおい、まさかこれだけでイっちゃうとか言わねぇよな?」
「はっ…あ…」
大きく息を吐いて、キュッと目を閉じる。
「奏、深呼吸しろ。」
言われた通りに、すー…と息を吸い、はー…と大きく息を吐く。
それに合わせるように天元の指がクプっと入ってくるのがわかる。
「う…あぁ…」
「苦しいか?悪い、俺も余裕ないんだわ。いきなり2本挿れたから少し苦しいかも。痛かったら言えよ。」
優しく声をかけて私の頭を撫でる。
「ん…だい、じょうぶ。」
私の返事を合図に、天元の指が動き始める。
優しく、でも分かりきったイイトコロを確実に刺激するように。
「あっ、んん…あ、あ…」
「奏のイイの、ここだよな?締めてくる。」
耳元でそう囁かれれば、ゾクゾクっと身震いが起きる。
頭の中が霞んでくるのが分かった。
「あっ、もっ…あぁっ!」
「ん、イケるなら、イッてくれ。」
天元に耳たぶを甘噛みされたのがトドメとなり、私はビクッと大きく身体をしならせて達した。
はぁ、はぁと息をする私に彼は優しくキスをする。
「大丈夫か?」
「…うん。」