第16章 trick or treat ❇︎【宇髄】
煌々と明るくなった寝室に響く甘い声。
「んぁっ、ね、電気…」
「ん?たまには良いだろ。明るい方が何されてるか分かって。」
そう言う問題じゃ無いと抗議したいが、天元の手によって至る所が刺激される度に言葉が消されてしまう。
「んん、あっ…」
天元の手は肝心なところは触らずに際どい所ばかり攻め立てる。
内腿、足の付け根、お腹、背中、胸の曲面…。
もう私の胸の先は期待してしまって、下着をつけていても分かるくらいツンと熱を帯びている。
それにショーツも濡れてしまっているのが感じられた。
「てん…あっ…ね…」
私が切なくて天元を呼ぶと、熱のこもった息を吐き出した。
「はぁ…そんな声で呼んだら…。」
ばっと上半身の衣類を脱ぎ去り、私のことを起こしてワンピースの裾をたくし上げる。
「可愛い部屋着を用意してくれた所悪いが、脱がすぞ。」
「…うん。」
全身の熱が上がっていくのを感じながら、ゆっくり脱がされていくのを身体を捩らせながら手助けする。
「奏のそうやって脱がせるの手伝ってくれる姿、好きだわ。」
「…え?そうなの?」
「なんか、シタいの俺だけじゃないんだなーって思う。」
そんな風に言われると、余計に恥ずかしくなってしまう。
でも、その気持ちは否めない。
「好きな人とは一緒になりたいでしょ?」
「…あー…可愛いわ。」
天元がそう言った瞬間に、私の胸の先にピリッとした刺激が走る。
気づけば天元の口内に含まれた突起。
柔らかくて、熱いくらいの舌がクリクリと刺激を施す。
「んやっ、あっ…」
左右どちらの突起も丁寧に刺激され、舐められていない方は指によって刺激された。
天元のもう片方の手がスルッとお腹を撫でながら、一番敏感なところに到達する。
「あっ…」
思わず少し指が掠っただけで声が漏れる。