第13章 鳥籠の鳥 2 ❇︎ 【煉獄】
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奏との生活が始まり
幸せな毎日が送れている。
奏は俺に従順で文句の付け所もない。
嫌々とか仕方なしではなく、想い合っているのを感じられる。
さて、あの日に一線を超えてから毎晩のように愛し合っていたわけだが、ここ1週間ほど彼女に触れていない。
理由は2つ。
1つは期末テストが近く、問題を作らなければならない。
彼女に触れると歯止めが効かなくなるから
触れないようにしている。
2つめは触れ合いたい、愛し合いたい気持ちを持ちながらも
我慢した時、久しぶりに触れ合った時に何倍も強い快感を覚える…との情報をある雑誌に載っていたから。
もちろん、奏に触れたいに決まっている。
しかし、何でも我慢の後に解放された時が格別だろう?
だから、俺は自分で我慢して奏に触れないでいる。
どうやら奏も俺と同じようだな。
ベッドに入る時にソワソワと落ち着かない様子。
俺は寝たふりをして奏の様子を伺う。
チラチラと俺を見る奏。
…悪いな、しばしの辛抱だ。
今週、今週でテストも終わる。
そしたら気の済むまで楽しもうな。
彼女がなんとか寝付いたのを見届けてから俺も眠りにつく。
あぁ、流石に堪えるな…。
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