第9章 現代鬼殺隊 〜プロローグ〜
煉獄が廊下を歩いていると
「へぇ、西ノ宮奏だっけか。
ありゃお熱だなあ。」
宇髄がいつの間にか隣を歩く。
前世では元忍。今もその血は健在なようだ。
「む…?お熱?…よもや!彼女は熱があったのか!
通りで様子がおかしいと思ったんだ!急いで戻って保健室へ
…」
踵を返し奏の元に行こうとする煉獄を止める宇髄。
「待ぁて待て。そういうお熱じゃねぇよ。
あれはお前に恋しちゃってるって事だよ。」
「俺に…恋…?」
首を傾げる煉獄。
(彼女が…?)
「いや、それは無いだろう!教師と生徒だしな!」
「…でも派手ではねえが、あいつ可愛くね?美人との間。
性格も良いし、安産型の尻だし?」
ニヤ…と笑う宇髄に言われ、つい煉獄の頭にも奏の姿が浮かぶ。
(確かに…………)
「う、宇髄!君はそんな目で彼女を見ているのか⁉︎
いくら色男の君であっても、それは感心しないな!!」
「えー、お前も一瞬思い浮かべたくせに〜!」
「そ、そんな事はない!」
そんなことを言いながら教室を移動する。
しかし、このことが原因で煉獄と宇髄の頭には奏の姿が居座るようになってしまった。