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あなたの…【鬼滅の刃】 短〜中編

第9章 現代鬼殺隊 〜プロローグ〜



ここは中高一貫
キメツ学園、職員室。


「宇髄、昨夜任務に行ったのだが、俺のところにも出たようだ。」


そう話すのは歴史教師、煉獄杏寿郎。
肩までの金色で毛先に緋色が混じる髪。
この男が昨晩神社の境内に駆けつけた男だ。


「おう、煉獄んところも出たか。一体何者なんだろうなぁ。」

煉獄に宇髄と話しかけられた人物。
美術教師、宇髄天元。

チューイングガムを膨らましながら、頭の後ろに手を組んだ。


2人の話の内容は、謎の人物の正体。

ここキメツ学園の教師及び生徒の殆どは鬼殺隊という組織に属している。
およそ100年前、人間の肉体を喰らい力としていた"鬼"が実在した。


しかし、その始祖を討ち平和な世の中を成し遂げたのが、鬼殺隊。
そして、100年後生まれ変わった彼らは、生まれながらに記憶をもっていた。
そんな彼らが自然とまた結成された理由。


それはこの現代にも"鬼"がいるからだ。


この世に事件が無くらないのはこの鬼が巣食っているから。
虐待、誘拐、行方不明に殺人、窃盗…

これは心を鬼にされた者の仕業。


それを滅するために、この現代に尚、鬼殺隊が結成されている。



鬼を倒す方法は100年前から変わらず
『日輪刀』という刀で鬼の頸を斬る。


この日輪刀は特殊な刀で、鬼殺隊のみが所有する。



「鬼を斬ってるんだから、日輪刀なのだろう。
つまりは鬼殺隊の一員だということだ。」


煉獄は眉間に皺を寄せる。
2人の話す謎の人物。

それは鬼の情報を聞きつけ、その場に向かうと
着く頃には既に鬼が倒されているのだ。


杏寿郎や天元は柱と呼ばれる鬼殺隊の中でも
最高位に位置する剣士。

彼らが呼ばれるところには、一般隊士では手に負えない様な強敵であることが多い。
しかし、その鬼が倒されているとは…。


「柱に匹敵する力を持ってるってことだよなぁ。」


2人はまだその姿を見たこともなかった。

2人だけでなく、鬼殺隊…誰一人として。





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