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あなたの…【鬼滅の刃】 短〜中編

第8章 愛情表現 【我妻】



心ここに在らずで過ごしていたら
あっという間に放課後になった。


「話って…なんだろう」


一緒に帰ってる友達も、先に帰ると言って私1人教室に残る。
炭治郎くんと、伊之助くんも「大丈夫だぞ!」と不思議な一言を残して帰ってしまった。


不安でドキドキしていると、ガラッと教室の扉が開いた。

善逸くんだ。
…あぁ、ヤバいヤバい。
眉間にすごい皺寄ってる。
不機嫌だ。これは嫌な予感しかしない。



「ごめん、待たせた。」

「ううん、大丈夫。」

善逸くんが私の席の前に立つ。
私もとりあえず立ち上がってみた。


「は、話…なんだけどさっ。」

意を決した様に口を開く善逸くん。
あー、私の片思いも終わった…。
それなりに楽しかったよ。ありがとう。

「ご、ごめんね。勝手に想ってて!
善逸くんの態度見てたら、私のこと興味ないのは分かってたんだけど…!」

「え、いや…」

「こんな言いづらいことわざわざ言わせようとして。本当に申し訳ない。ちゃんと諦めるからね。」

「いや、どういうこと⁉︎」

「へっ⁉︎」

「俺、奏ちゃんが他の男に狙われてるって聞いたから…
それで慌てて告白しようとしたのにっ!!」


いや、それ誰情報⁉︎
ってか、今聞き間違いじゃない?


告白しようとした…って。






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