第8章 愛情表現 【我妻】
こっ酷く説教されたのか、疲れ切った伊之助くんが戻って来た。
そして、その後には善逸くん。
彼は私の机の前で止まる。
「あ、あのさ、放課後話があるんだけど。」
「え…あ。うん。」
話?何?
まさか、私の片思いがバレて迷惑だって話⁉︎
私の中で負のループがぐるぐる回り出す。
残り2時間の授業、集中できるはずがなく
割と優等生タイプの私は煉獄先生に心配されるハメになった。
「君が集中していないのは珍しいな!具合でも悪いか?
保健室に連れて行こうか?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
笑ってみせるが、煉獄先生は心配そうに「そうか…」と教室を出て行った。