第16章 出張オオサカ!
『穢ぇ身体だな、おい』
何とも言えない穢さ
古傷だらけで見る人は引くだろう
『服の下はこんなに穢ぇものか』
戦った証を穢いと言う
大きな傷跡と小さい傷跡
背中もざっくりと大きい傷跡
やはり見せられる部分は限られている
ふくらはぎと言ってもアキレス腱より少し上だけだ
『夏場は最悪だな…』
肩にも傷跡、腕も傷跡
傷跡がない所を探す方が大変だ
温かいお湯に打たれながらゴシゴシと体を擦る
するとガチャという音が聞こえて来た
『師匠?寝てたんじゃ?』
相手の雰囲気で分かるは声を掛ける