第12章 少女昏睡状態
声は確かに届いている
話も聞いてる
だが、いつもの笑みで、いつもの声で、怒ったり笑ったりしてくれない
何より人を魅了する目が見れない
それが全員寂しかった
早くその目に写して欲しい
その為なら毎日だって見舞いに来る
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『なんか明るいな…』
夢の中で明るい場所にいる
そして聞こえてくる色んな声
『どこだここ…』
明る過ぎて目が霞む
上から落ちてくる声はの心に響く
『一郎、二郎、三郎、左馬刻、銃兎、理鶯、乱数、帝統、幻太郎、寂雷さん、独歩、一二三…?蓮琉に師匠に…アミリアさん』
その声を頼りに歩き出す