第11章 捕まった呂駆呂と蓮琉
「おっと…危ない」
『チッ…』
紙一重で交わされたが、呂駆呂と蓮琉を救出したは素早く後ろに下がる
『寂雷さん。少し動けるなら師匠に薬を。一郎と左馬刻は蓮琉の縄を。乱数は師匠の縄を解いてくれ。俺はアイツの相手だ』
「まさかあの蹴りが囮とは…ははは!やっぱり君は面白いよ」
カチンッとナイフが出される
『へぇ…毒ナイフって所か。麻痺くらいの』
「これもバレてるとは…恐れ入るよ。だから君が欲しい」
頭の良さ、洞察力、その身軽さ
どれを取ってもは誰よりも強い
『俺が欲しい…ねぇ…。中王区の奴らにでも言われたか?俺を攫って来いとでも』