第9章 女バレしました
帽子を取って目に入るのは無惨に傷つけられた首の傷跡
呂駒呂「相変わらずな傷跡だな」
『カッコイイだろ?俺の勲章』
跡になるほどの傷だったというのに、ニッと笑った
乱数「勲章?」
『あの戦争から蓮琉を守れた』
トントンと指先でタバコの灰を落とす
その声は優しく、聞いてる方は胸を鷲掴みされた様な気持ちになる
一郎「さんは辛くないんすか?」
『ん?』
一郎「ほら…血の繋がりがない奴の面倒を見るって…」
あぁ…とは一郎を見る
血の繋がりがあっても弟達の面倒を見ている一郎にとっては気になるんだろうと見つめる