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【呪術廻戦】infinity

第65章 家系




「美味くね?」
「最高」


ただひたすらに麺を啜った。
そもそも、五条とは2人でラーメンを食べる間柄ではない。
沈黙ができて当然だった。


「てか…」
「ん?」


会話の中でもラーメンをすする男。
こいつの写真を千夏に送ったら喜ぶ……いや、嫉妬されそうだ。


「最近男遊び激しいけど、どうした?」
「そう?」


まぁ。
入学当初から比べたら、格段に出かける頻度が増えたか。


「好きなの?……はぁ、うまっ」
「別に」


この間、写真を歌姫先輩に見せたらかっこいいと言っていたし、顔はいい男。
ネットで知り合ったわけではない、同じ中学の先輩だし、得体の知れない奴では無い。


「好きとか…よく分からんし」
「はっ、哲学?」
「そーかもねー」


そもそも、私には初恋がない。
何かに対して心が揺れ動くことすら少ないのに、恋なんて分かるはずがない。


「五条は?」
「ん?」
「好きなんでしょ?」


あの子のこと。


名前なんて出さなくても伝わる。


「さぁ」
「今更とぼけんの?」
「…だって」


互いの視線はラーメン。
だけど、会話のスピードは落ちない。


「明言すんのは怖いだろ?」
「……理解不能」


二人の間にややこしいものがあるのは知っている。
でも、突っ込みたいとは思わない。


「あれよ……なんだ」
「は?」
「まぁ、あの子には人並みの幸せを手に入れて欲しいと思うよ」
「はっ…術師やってたら無理じゃね?」
「そーだよなー…………やっぱり今からでも辞めさせるべき?」
「私に聞いてんの?」


このとき、上辺でもいいからなにかアドバイスしていれば、未来は変わったはずだ。

確実に。













「あっそ、死ねってことか」
「んなこと言ってねーだろ」
「同じことだろ」


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