第63章 望まれた暁には死を
「千夏ちゃん、お腹すいてない?」
「ちょっとね。でも…」
「腹が減っては戦は出来ぬ!なんか探そ」
「ちょ、ママ!」
この当たりを見回って、現状を知らないと。
ここは渋谷だと思うけど、私の頃とは全く雰囲気が違う。
「早く助けないと…!」
「千夏ちゃんが倒れたら、それこそ終わりだよ。何か食べないと」
「でも!」
「仲間、強いんでしょ?数分くらい頼りなよ」
それに、千夏ちゃんの味方サイドの人間も把握しないと。
最適な攻略方法じゃないと、千春ちゃんに怒られること間違いないし。
そしたら、私の目的が果たせないかもしれない。
「コンビニとかいいんじゃない?」
「お金…」
「こんな状況でしょ?盗むんだよ」
「ああ、なるほど」
移動しながら色々なことを話した。
まずは閉門した奴。
千夏ちゃんのお友達みたい。
次に、仲間の状況。
帳が壊れたということは、先程のババアとダルマが倒れたことを示し、それをやったのは高専1年2人と知らない先輩だとか。
その1年のうち、片方は禪院家相伝の術式、もう片方は”両面宿儺”だとか。
よく分からないけれど、一旦飛ばした。
思っていたよりも1級術師は少なく、動ける人を数えたらそれはもう、簡単なことで。
そのうち、千夏ちゃんが心から信頼出来る人を教えてもらったけれど、それはたったの3人。
どうやら、助けたいという五条悟は上と反発しているようで…。
夜蛾正道、冥冥は私も知っている。
七海とかいう男は知らないし、千夏ちゃんの説明と曖昧。
でも、強いことは伝わった。
あとは…。
「喋る呪霊ねぇ…」
「生徒は無理。1級でも厳しい」
「特級レベルが…何体?」
「最低3。もっといるかもしれないけど、把握してるのはそのくらい。どれも強い」
ここまで話したところでコンビニに着いた。
コンビニはかなり崩壊していたけれど、食べ物がない訳では無い。
パンとおにぎりと、あとは飲み物。
「…」
「どした?」
「ううん」
千夏ちゃんは最後に野菜ジュースをとって、急いで口の中に放り込み、流し込む。