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【呪術廻戦】infinity

第62章 私がそう言った




五条悟が千夏の暗殺計画と戦っているのを知ったのは、1年目の夏。
千夏の誕生日前日だった。


誕生日プレゼントを貰えるかワクワクして眠れないとバタバタして。
そんな千夏に呆れながらも、楽しそうにする姿が愛おしくて。
早く寝なさい、とアドバイスした。


そして、千夏が深い眠りに落ちた後、来訪者がいた。
ノックなんかなくても気配で分かる。


”久しぶり”
”あの子はもう寝たぞ”
”うん。だから来た”
”何?”
”明日。絶対に油断しないで”
”…何故?”
”傑達と出かけるの、楽しみにしてるだろ?それをキャンセルさせるのは可哀想だし”
”……回りくどい”
”何があっても千夏を守ってねってこと。んじゃ”


千夏への愛と、私への信頼。
五条悟は無茶な特攻計画の時と同じように、悲しそうに笑って去っていった。


このとおり、翌日千夏は襲撃を受けるのだが、あれだけの忠告をしてくれた五条悟が裏で色々やってくれたおかげで、千夏は終始友人とのショッピングを楽しんでくれた。


これが暗殺計画の1部だと悟ったのは、千夏の出生がはっきりしてからだ。
それに加え、偶然にして、夏油傑が自分の血縁だと知ったのだ。


それから千夏は様々な山と谷を経験し、どん底に落とされ、自暴自棄に駆られた。


”頑張ってきたつもりなのになぁ…”
”千夏は頑張ったの!でも、周りがクズだらけだったの!”
”……じゃあ、そのクズと分かり合えない私はどうしたらいいの?”
”そ、それは……千春と千冬が知ってるよ!”


無気力な千夏はずっと、ねちねちと塞ぎ込んだ。
千秋と千冬はそんな千夏を励まし続けたが、私はそろそろ限界だった。


”誰にも死んで欲しくないなら、呪術師として働く一択だろ。何を迷ってる”


どうせ、千夏はこの選択しかできないんだ。
なのにどうして迷うんだ。


”…うん。そうなんだけど、まだ覚悟がないの”
”覚悟?”


でも、違った。
千夏は”その選択しか出来ない”のではなく、”その選択を選んだ”んだ。


”傑を殺す覚悟”


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