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【呪術廻戦】infinity

第62章 私がそう言った



”それで?この子の意識飛ばして何したいわけ?”


この子の意識を飛ばして暴れるなら祓うぞ、ということだろうか。
これは信頼できそうだ。


”話がある”
”手短にしてよ”
”この子にバレないように、ある呪霊を祓って貰いたい”
”そういう依頼だったら公式で頼めば…”
”この子は術師のことは何も知らない。自分の能力も、自分が見えてるものがなんなのかも。呪霊を友達と思ってる”


分かっている。
これはエゴだ。


”……はぁ。やっと納得。んで?その呪霊はどこにいんの?”
”祓ってくれるのか?”
”別に暇だし。俺に頼んでくるってことは、そんな強くねーんだろ?”
”…助かる”


本当に賢い子だった。


”坊ちゃん!”
”ああ…”
”勝手に居なくならないでくださいまし!”
”ごめんて。ちょっといい匂いがしたから…”
”ああ…。焼き芋ですか?でしたら…”
”ううん。お腹は空いてない”


その首に価値があるからか、流石に自由は少ないようで。
私に気づきもしないお世話係と中へ戻る坊ちゃん。
バレないように手を振っていたのは、今でも覚えている。


その後は、千夏を抱えて家にこっそり戻り、ベッドでいつも通り寝かせた。
そして、何事も無かったかのように声をかけて起こす。
でも、今回は寝ているわけではない。
多少強引だが、千夏の呪力放出を一瞬やめて、千夏の体に流れる呪力を増幅させる。


”…んぅ”
”起きなさい、千夏”


幼い体には負担だろうが、呪力の本質を体で覚えてもらうためには、多少の苦しみも必要だ。


”…ねちゃってた?”
”五条悟とお話して、帰ってきたんだよ。そしたら、千夏が眠いっていうから”
”……なんか頭痛い”
”うん。もう少しゆっくりしよう”


こんなことを何回も繰り返していたら、千夏の体は比べ物にならないくらい丈夫になり(それでもまだまだだが)、五条悟の術式にほんの少しずつ慣れ始めた。
まさかこれが、この2人の運命的な繋がりが所以だということは、この時は知らなかった。


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