• テキストサイズ

【呪術廻戦】infinity

第61章 封



「でもね、千春ちゃん。忘れてない?私、五条の輩に不幸になってもらいたい派なんだけど」
『…分かってる。でも、五条悟だけは助けたい』
「つまり、ここまで話しておいて、メインの理由は情ってこと?」


情。
そう、その通りだ。
なのに、千春は頷こうとしない。


「私の目的は五条家に対する復讐だよ?その事分かってる?」
『ああ』
「じゃあ、私が五条…悟?を助けるために、協力するわけないよね」
『五条悟を助ける。私達はそれしか望まないのに?』
「何度も言わせないで。私は───」


ママは口を開けたまま、固まる。
その代わり…
まるで、千春はそれを待っていたかのように笑う。


『”五条家”が、憎いのか?』
「っ…」
『恨む対象を間違えるな。それとも何だ?自分にも責任があると思っているのか?』
「…はぁ、そうよね」


ママは私の前にゆっくりとしゃがみこむ。
そして、私の頬に手を置いた。


「生まれてくる子に罪はないもの」


私に対して言ったような、別の対象があるような。
そんな物言いだった。


『それで?』
「いいよ。五条悟の救出、手伝う」


五条家は確固たる地位を長年に渡って築き上げ、その実力は今日も特別視される。
平和を維持するためにその力は必要不可欠と言っても過言では無いが、その一方で恨みを買う場面も。
けれど、ママはおばばの娘で五条家に仕えていた。
内側を見てきたからこそ抱く憎しみもあるだろうが、一体それはなんなのだろうか。


「ただし、五条悟と私達以外の安全は保証しない」
『ああ』
「あと、私の要件を先に済ませること」
『それは必要か?』
「必要」
『……いいだろう』


どうやら二人の間で話の決着がついたらしい。
久しぶりに開放された口元。


『はい、どうぞ』


やっと

発言権を得られた。


/ 1115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp