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【呪術廻戦】infinity

第61章 封


*****


千夏、千夏、千夏。


「ん…起きるよぉ…」


少しだけ寝たら、だいぶ楽になった。
千春は無視されて怒っていたけれど、体調はどうにも変えられない。


「起きたのか」


傑は柱によりかかって、退屈そうに欠伸をした。


「…鍵、ちょうだい」
「自分で探せ」


そうだ。
何かゲームをするって…。


「……呪霊?」
「もし、千夏が鍵を持ってきたら、大人しく五条悟を解放しよう」
「やくそく」
「ああ」


”明日の夜!ゲームするんだよ!約束だかんな!破ったら針千本!”
”はいはい”
”言い訳もなし!”
”はいはい”
”もぉ!”


「傑だから、約束は守ってくれるって、信じてる」
「残念だけど、私は夏油傑ではない」
「うん。でも傑だよ」


傑だから、私を殺さないんでしょ?
殺そうと思えば殺せるのに。
そう考えると、傑(本物)より優しいかもしれない。
アイツ、私が血を垂らしても普通に攻撃してきたし。


「……うん!完全回復!」


とまではいかなかったけれど、とりあえず動く元気は取り戻した。


「呪霊はどこに?」
「さぁ」
「…まさか、日本全国探せなんて言わないよね」
「まだ時間も経ってない。そこら辺にいるんじゃないか?」


私をなんだと思っている。
呪霊レーダーか?


「千夏ならできるだろ」
「…変な形の期待だね」
「どうとでも」


地面に落ちてる四角い箱の中に悟がいるのだろうか。

(…)

悟はどうして封印されたの?
油断?
そんなわけない。


絶対傑が関連してるはず。


「何か?」
「…別に」


睨んでも何も変わらない。
今はこのゲームに勝つことのみを考えるんだ。


「じゃあ、行ってくる」
「ご勝手に」
「悟に言ったの」
「それはすまなかったね」
「思ってないのに謝らないで」


本当に傑みたい。
悟の目にはこの人がどううつったんだろうか。
六眼は誤魔化せたのだろうか。


『…千夏』
「ん?」


とりあえず、外に出るために線路に沿って歩く。


『大丈夫か?』


堪らず溢れでてくる感情を押して、押して、押し殺し。


「大丈夫だよ」


平気なフリをする。


この感情は後回し。


いらない感情は後回し。


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