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【呪術廻戦】infinity

第59章 綺麗事




「おほん。とにかく」


真ん中に座る、10年前と顔が変わっていないように見える偉いおじいちゃんがまとめる。


「呪霊を祓えればなんでもよい。五条悟、お主が1人で行くか?」


確かにいち早く呪霊を対処しなくてはならない。
それはそうなのだけれど、あまりに私達を舐めている。


「…あの」
「……なんだ」
「……いえ、何でも…」


昔だったら平気で言い返していたんだろう。
でも、今の私にはそんな気力はない。


「うーん。皆さん、理解してますか?」


そんな私の手首を握り、上に持ち上げた悟は、少しだけニヤついておじいちゃん達を挑発した。


「僕とこの子が揃えば、全呪術師がかかってきても余裕で勝てる」


「「「「「「「…」」」」」」」


「昔とは違う」


昔という言葉が指す過去はたったひとつ。
始まりの記憶だ。


「…否定はしない」
「呪術師のトップはだぁれ、って聞けば、間違いなく僕の名前が出るし、千夏の方だって。ねぇ?」


そんな顔で見られても、私は頷けない。
徐々に下がる手がそれを示していた。


「随分しおらしくなりましたね」


この中で唯一の女性が冷たく言葉を吐く。


「…気にしなくていいからね」


周りにバレないように声をかけてくれる悟。
私の限界も近かった。


「ま、とにかく、あまり舐めないでくださいねってことで。詳細、僕の方に送ってください」
「え、ちょっ「僕が1人で行くから大丈夫」


全く、何もかもよくないのに、悟はどんどん先を進める。
私が次に口を挟む時には、悟は既に出口へ足を動かしていた。


「ちょっと…!」


本当に自分のペースで話を進める人なんだから!
1度決めたらその方向へ上手く話を運び、余計な口を挟む余裕を与えず自分の望む結末に落とす。


「どうしt」


分かってるくせにとぼけて振り返る悟の姿が逆光でシルエットに。
無礼にも、ノックなしに重い扉を開けた来訪者のせいだ。




















「大変です!!!!!!!!!!!」










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