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【呪術廻戦】infinity

第58章 特別編①


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中学生のお昼休みはほとんど給食だった気がする。
もう何年も前のことだから覚えていない。
でも、今日は午前授業だと聞いている。


「あ、あの。伏黒恵くんって…」
「ふ、伏黒さんっすか?」
「呼んでもらえる?」
「え〜……あ、はい」


恵は有名人だから、誰に声をかけても大抵はこの人と同じような顔をする。
相変わらず、怖がられてるなぁ…。


「あ、恵!」
「…ども」


グチグチ言われる前に抱きついて、恵をさらにイラつかせる。
そうすれば、『やめてください』でグチグチタイムが終了する。


「やめてください」
「はーい」
「学校に来るのも、やめてくださいって言ってますよね」
「でも、お昼ご飯食べるんだから…」
「店で待ち合わせでいいでしょ」
「まぁ」


あー。
長くなりそう。


「さ、さぁ!何が食べたい?」
「…」
「なんでもいいよ?お姉さん、お金持ってるから」


早く離れたい。
顔がそう言っている。
さっきから視線が痛いし…。
私もそうしたいところ。


「じゃあ、パスタ」
「いいね〜、美味しいところ知ってるよ。この間、硝子と行ったの。あ、私の親友ね」


制服姿で連れ出すのは「寄り道が〜」みたいに面倒になるかと思ったけど、恵が気にしないならいい。


「今晩は焼肉だからね。お昼は少なめに抑えておこう」
「…本当に俺も行くんですか?」
「あ。予定できたの?女の子と…」
「そういうのは無いですけど、ふたりで食べた方が……バレンタインだし」
「帰ったらどうせ2人になるし。たくさんの人と食べれば食べるほど美味しいんだよ〜」


3人で食べることを、悟は忘れてたみたいだし。
やっぱり2人で食べたかったのかな…。


「あ、そうだ。バレンタインのチョコ」


ケーキの生地をカップケーキの型に流し込んだバージョンと、例のお菓子の詰め合わせ。


「…ありがとうございます」
「友達にチョコもらった?」
「お菓子禁止なんで」
「なんでそこだけ優等生?」


最近の中学生はあまりチョコ交換とかしないのかな。
私の周りは結構交換が行われていたけれど…。
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